幾つだったのか、、、子どもの頃に、

父から、ヴィクトル・ユーゴーの「噫無情(ああむじょう)」の話を聞きました。


父は原作の翻訳を読んだようで、

何百ページもあって、分厚い本でした。

古びた黒い表紙で金の縁取りがあり、紙は少し茶色がかかっています。


でもそれを 私は実際に見たのか、、

父の言葉からの私の想像なのか、、、

記憶が曖昧すぎて思い出されません。


なぜか、その話をする時の父の感情を覚えています。

「罪人ではないのに、かわいそう…」

「執拗に警察から追いかけられて…」

そんな風な言葉を何度も使っていたように思います。

悲しそうで辛そうでした。


今から思えば、父は自分の境遇と重ねていたのかも知れません。

父は苦労をして、理不尽な思いをしてきた人ですから。


今、上映されて、アカデミー賞の候補にも挙がっている

「レ・ミゼラブル」を観てきました。

感動しました。

この感動には、切ない気持ちがいっぱいです。


愛や、法や、正義って? 

権力って・・・


主人公のジャン・バルジャンが、

真の愛に目覚めて、神に全てを捧げると決意してから、

苦悩に出会うたびに、

愛か、恐れか、と選択をしていく場面が何度も登場してきます。


エゴの中の自分の恐れと戦い、

そして

勇気を持って、「愛を選択」していきます。


登場する人物が、

それぞれに自己と戦い、己を奮い立たせながら、

勇気を持って 「愛を選択」していくのです。


人によって違う正義

時代によって異なる正義


でも、愛はいつも不変であるのだ!と、

そう思わせてくれました。


そして、今の平和な日々は、

多くの若者が流した血、涙、悲しみ苦しみ、

そして、「愛」によって支えられているのだと涙が止まらなかったのです。


市民から提供された家具をバリケードとして、

革命の旗を掲げ、その上に立ち、


「恐れ」を「勇気」に奮い立たせていく歌を歌う彼らの姿に

私は、感謝の気持ちがこみ上げ、

バトンを渡されたような、そんな勇気をもらいました。


何かが犠牲にならないと得られない平和はもう終わりです。

これからは愛を持って、

調和的に平和を継続させていかねばなりません。


争いのあるところに、

光が愛が、届きますように祈らずにおれません。


もうすぐ、父の命日です。

この映画を観たことで、父との距離が縮まり、

側にいてくれるような気がしました。



原作を読んだ方は、物足りなさを感じられるかもしれませんが、

俳優さんが素晴らしいです。

歌も、生で歌い撮影されています。


そして、今の私たちに忘れてはいけないメッセージが込められていると思います。

それぞれが、それぞれの場面や、役柄に感情移入し、

メッセージを受け取られる事と思います。


機会があればぜひご覧ください。



      ☆゚・*:. ダイヤモンドのような愛の煌めきが
          地球を包み込んで下さいますように ☆.。.:*・゚☆



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☆☆レ・ミゼラブル☆☆

俳優さんのプロ意識にも感動!
アン・ハサウェイさんのファンですが、歌も素晴らしく更に魅せられました。