昨夜、NHKの「クローズアップ現代」で、老いと脳の関係について触れていました。
その中で、ある老人施設の例が挙げられていました。

用事をしながら観ていたので、詳しくは分からないのですが、そこの施設では、施設長の発案で色々と試みた結果、寝たきりの人が減ったようです。

おしめを使用せずに、職員が時間を決めて声を掛けてトイレに連れていく。
食事はチューブからではなく、時間をかけてでも、咀嚼しながら食べる。
お風呂も、寝た状態で入浴できる器具があるのに使用せずに、職員が抱えて湯船に浸からせる、など等。

お年寄りの方は、「お風呂気持ちがいい~」と笑顔でお話しされていました。

受動的ではなく、能動的になることで脳が活性化されるのでしょうか。

施設長が自ら腕まくりをして、服を濡らしながら老人を抱えて、トイレを使用させ、入浴させ…と、お世話をする姿に感動しました。

今日、スタッフさんにその話をすると、「そういう人に報酬を一杯もらって欲しいです。」と、最近の政治関連のニュースと照らし合わせて言っていました。

「でも、そういう人はお金が目的ではないから、お金に関係なく働いているんやろね。」
「お金があれば、もっと喜んでもらおうと、きっとそれに投資するでしょう。」
「その人たちの遣り甲斐って、ご老人の笑顔とか、寝た切りにならない事とか、ご家族からの感謝の言葉なんでしょね。」

などと、アレコレ話して、結局は、この人の天職だね、という事になりました。

それで、天職って、お金でなく自分の想い(目的)で、仕事に熱意を持って取り組める事、努力を苦と思わずに出来る事、喜びも辛さも一緒に味わう事に幸せを感じる事ができるって、ことかな、と、改めて思いました。

施設長さんの働く姿は楽しそうでした。
とっても大変な労働だと伝わってきたのに、幸せそうに映りました。

いくらお金を得られても、評価をもらっても、自分が楽しくなくては虚しいものです。この不況時に甘い考えでしょうが、私の働く姿もそうでありたいと思いました。

◇寒くても陽射しに春を感じますね。
思わずチューリップを買いました。