素敵な人、里美さんと素敵な時間を過ごしました。
里美さんは、私が体調や仕事の事で、不安に思っている時に相談にのっていただいた方です。

退院した後に、病院で受けた屈辱や、今後の治療のことなど、不安な気持ちを電話でお話しをしていると、
「お会いしましょう。我が家にいらっしゃい!」とお誘いくださったのです。

その日の里美さんは、朝からスケジュールが満載で、何と、その中に私をすっぽり混ぜてくださったのです。

駅まで車で迎えに来てくださり、さっと私を乗せると、ご自宅へ。
門をくぐると、大きな池に大きな鯉が泳いでいて、素敵な庭には懐かしい灯篭があり、その場に立っているだけで心が癒されました。

お台所で、お食事を作りながら、お話しをして食べ終わる頃に、お花のお稽古の生徒さんがお見えになりました。

「のり子さん、お時間許されるなら、みんなとおしゃべりしていきなさいよ。違う世界の方とお話しをするのもいい経験よ。」
なんと、私のお稽古用のお花まで用意してくださっていたのです。

里美さんはご自宅でお花を教えたり、何だか色々となさっている様子・・・
13もお部屋がある、大きなご自宅です。

自然な形で、私を生活の中に入れてくださって、まるで、親戚の子が来たみたいな感覚で、「遠慮なんか無用よっ」って感じで受け入れてくださいました。

愛されてるってこんな感じ・・・なのかな?

だから、私も無邪気に、鎧も兜も脱ぎ捨てて、素の自分で振舞えました。
ご友人の方も、初めて会ったように思えず、気さくに気取らずに接してくださいました。

お教室の生徒さんも、それはそれは賑やか! そして華やか!
里美さんも、そんな生徒さんと軽いおしゃべりを楽しんでいらっしゃいます。

「みんなここで、毒を吐いてすっきりして帰るのよ。毒はお花が浄化してくれるから、気持ち良く帰れるのよ。」
素敵なお話しもいっぱい聞けました。

こんな風に私もなりたいな。
里美さんのことをこれから師匠と呼ぶことにしました。

◇自宅には大きな剣山がなくて、花瓶に生けました。
お部屋中にゆりの香りが漂っています。
本当にお花は浄化してくれますね。