今日は「小林五郎」さんの事を書こうと思う。 この感動を忘れない為に。

NHKで「91歳 カッパになる ~世界に挑む水泳選手~」と題したドキュメント番組があり、録画していたのを観た。

91歳の小林五郎さんは現役のスイマー。
午前中はボランティアで英語の翻訳の仕事をしている。

専門用語がいっぱいの論文などを辞書もなくスラスラと大学ノートに翻訳する。
動く手も滑らかだ。
雨の日も風の日も毎日出勤して仕事をする。

午後は水泳。
世界記録を塗り替える為、タイムと自分との挑戦の日々だ。

91歳で秒単位の挑戦をしている事に驚く。
200mの背泳ぎで4分を切るのが小林さんの目標。
現在の世界記録を30秒も上回るタイムだ。

一人暮らし。 3食を自分で作る。
健康の秘訣は20年以上続けている毎朝の「きなこ牛乳」と得意気に話す。
私からすると「きなこ牛乳」以前の事であり、日々の小林さんの心意気が健康の秘訣だと感じる。

2006年、サンフランシスコでの世界大会で見事に2つの世界新記録を達成。

今は、次のオーストラリアで開催される世界大会で英語以外でも世界各地の選手達と会話がしたいと、フランス語を独学している。

95歳で、尊敬する先輩が持つ世界記録を破るのが小林さんの更なる目標だ。

何という事だ。この強さ。

小林さんは「未来に恐れ」がない。「迷い」もない。
「今さら」という思いもない。

情熱というものでもない。
当然のように、当たり前の事のように、本を1ページ進めるがのごとく、何の躊躇もなく、自分に挑む姿勢に鳥肌が立つ。

あるのは好きな事をやり続ける事。
それが幸せに繋がると信じているのだ。

信念を持って「自分がこれなら出来る」と思う事を忍耐と意思を持って、やり続ける事が大切だと教えてくれた。

泳ぐ事に「生きる喜びを感じる」という、91歳の小林五郎さんに青春を見た。