「チョウチョウ」    まど・みちお

   こころなら

   こんなに きれいなの…


   そう いって

   でてくるのかしら

   もじゃもじゃ けむしから

   いつも

   チョウチョウは


今日、この詩を書かれた 詩人 まど・みちおさんが、

104歳でお亡くなりになりました。


「ぞうさん」や「1年生になったら」「やぎさんゆうびん」 が有名です。


この詩は、あまり知られていませんが、

出会ったのは、ずっとずっと昔のこと 私の大好きな詩です。


けむしの中に眠る「美しい羽を持つ蝶々」を

けむしの「心」に例え


心ならこんなにも綺麗なのよ、と

誇らしげにいるけむし(?)さんに

私の心がほっこりしたのです。


印象的で心に残るフレーズで、

それから、忘れられない詩となりました。


まど・みちおさんの詩は、

松下幸之助さんの言葉と並んで、

私のテキストやレジュメに掲載しています。


ちょうど、来週に行われる保育士さん向け研修のレジュメにも

まど・みちおさんの「ぞうさん」を載せました。


子どもはお母さんが大好きであること

お母さんと一緒だと、周りからヘンだよって言われても平気で

それどころか自慢でもあること・・・


「お母さんと同じ」 ということは、

どんなことだって子どもは誇りに思っている


実際、私も鼻が丸くて、

私は、美人にはなれないな、、と子ども心に思っていたけれど、


「お母さんだって丸いんだ!」と、そう思うと

それだけで、心強くなれたものです。


そして、その時も、子どもながらにも、

「でも、私はいい子なんだから・・・」と、

きっと思っていたに違いないでしょう。


詩からは、読み手が読み手の立場で

感じることが沢山あります。


まど・みちおさんの詩は

人の心だけでなく、動物や自然の心を

読み手のその時の心情で受け止めることが出来る

優しくて力強い、深い深い言葉が並んでいます。


まど・みちおさん

目には見えないけれど、きちんと届く愛

子どものような純真な気持ちに帰ることができました。

ありがとうございました。