母の事を書きます。
母の日の前日に嵐山へ母と娘と母娘三代で行った時の事。

嵐山に行く電車に乗っていると、盲導犬を連れた女性の方が乗車してきました。
電車は結構混んでいて、突然の事に車内は一瞬戸惑いのような雰囲気が流れました。

ところが、それは一瞬の事で、「ここ空いていますよ!」と明るい声が・・・!

ふふっ。。。それは、母の声です。

母は私と離れて娘と一緒に入り口近くに座っていたのですが、瞬時に娘の席に座ってもらおうと思ったのでしょう。

女性は声のする方向に姿勢を変えました。
娘もそれを解して立ち上がり、女性の側に行き、腕を持って誘導しています。

私は離れたところからこの光景を見て、ちょっと感動しました。

席を譲ることは多くの方が出来る事でしょう。
でも、あの混雑した車内で、入り口に向かって声を発することが出来るなんて素晴らしい。

母の勇気に拍手です。

だけど、この母はそれを何とも思わない。
彼女の生活の中では結構よくある光景です。

女性と隣同士になった母は、何やら盲導犬に話しかけています。
降りるときは、女性に向かって「お気を付けて。」と声を掛けています。

母は足が悪いので、娘が「おばあちゃんも、お気を付けないと、人のこと心配してる場合じゃないよ。」と言うので、みんなで笑いました。

この言葉に娘からの祖母を誉れに思う気持ちが感じられました。

母から教えてもらう、多くの学びに今日も感謝です。

◇私の好きなコーナー。鏡が好きです。